当ルームで実施しているカウンセリングの内容をご紹介します。 ◆認知行動療法◆ ある環境が、直接的に結果(問題)を引き起こしているわけではなく、 ある環境における経験は、個人の非適応的認知を通して、その結果として問題を作り上げるという流れを想定します。 環境 ⇒ 認知 ⇒ 結果 認知行動療法では、「認知」と「行動」に焦点を当ててカウンセリングを進めていきます。 カウンセリングというと「考え方」などの「認知」に目が向きがちですが、 「環境」や「行動」などへのアプローチも組みあせていくことでより効果が出ます。 「認知」つまり物事の捉え方はもちろん大事ですが、人間は「環境」からの影響を大きく受けていますし、 「行動」の変化により「気分」も大きく変化します。 ◆認知の歪み◆ 「認知の歪み」があると、不適応を引き起こしやすくなります。 「認知の歪み」には様々なものがありますが、典型的なものとして下記が挙げられます。 @全か無か思考 ものごとを連続体ではなく、白か黒かで考えるような二者択一的な思考。 A破局視 未来を否定的に予測し、現実的にありそうな可能性を考慮しない。 B肯定的側面の否定 自分の成功体験などを不合理に無視する。 C感情的理由づけ 自分がそう感じるから、事実に違いないと思い込み、それに反する根拠を無視する。 Dレッテル貼り 合理的な根拠を考慮せず、固定的で包括的なレッテルを貼り、否定的な結論を出す。 E拡大視・縮小視 ものごとを評価する際、否定的側面を不合理に重視し、肯定的側面を不合理に軽視する。 F心のフィルター 全体像を見るかわりに、部分的な否定的要素に過度に着目する。 G読心術 他者が考えている内容を、自分がわかっていると思いこみ、否定的に捉える。 H過度の一般化 現状から飛躍した、大ざっぱな否定的結論を出す。 I個人化 他者の否定的な言動を、他の可能性を考えず、自分のせいだと決めつける。 Jすべき思考 自分や他者に、自分で考えた基準を要求し、それが実現しないことを最悪視する。 自分に対してはプレッシャー、他者に対しては怒りを感じることになる。 Kトンネル視 状況に対して否定的な側面しか見ない。 |